タイルの知識About Tile

タイル施工法

先付け工法

現在行われているタイル先付け工法は、次のように分類される。

先付け工法は、躯体が打ち終わってからタイルを張るのではなく、型枠先付け工法においては躯体コンクリート打ちと同時に、またPC板先付け工法においてはPC板製造の時点でタイルも打ち込んでしまうものである。 この工法の利点として、次のことがあげられる。

1)タイルの接着が確実である。
2)白華の発生が防止できる。
3)工期の短縮がはかれる。
4)行程の簡略化と職種の減少がはかれる。

一方、建物の構造によっては、タイルユニットの種類が増えたり、取り付け作業がむずかしくなったりしてコストアップにつながることもあり得るので、設計段階での充分な打ち合わせが必要である。また、 手張り工法にくらべて、割付けの検討やユニット製造等に時間を要するため、少なくとも最初のコンクリート打設から90日以前に、使用タイル、工法を決定、発注しなければならない。

(1)型枠先付け工法

この工法は、建築現場でタイルまたはタイルユニットを型枠に前もって固定し、コンクリート打設と同時にタイルを張り上げる工法。

タイルシート法
概要

①タイルシートは合成樹脂等のベースシートにタイルを接着し、目地部には仮目地部が施されている。
②外型枠にタイルシートを電動タッカー等で取りつけ、コンクリートを打設する。 養生後外型枠をはずし、シートベースを除去する。

特長

①二丁掛以下のタイルに適用される。
②モザイクタイルは全てのタイルシート法による。
③タイルシートはメーカーにて加工されるが、シート形状はタイル・メーカー等により異なるのでその特長をよく知っておくことが重要。
④シート単位で型枠に取付けていくので現場でのセット能率は良いが、シート種類を多く要する場合がある。またミスがあると非常に手間取る。

目地マス法
概要

①目地マスは発泡スチロール製、ゴム製。
②外型枠に目地マスを取りつけこれにタイルをはめこんだ後、コンクリート打設する。
③特殊アルミ型枠にゴム目地を取付け、これにタイルをはめ込んでいくアルミ専用型枠法もある。

特長

①小口、二丁掛タイルに最適な方法。
②打込み面積が大きい程有利。
③タイルの寸法誤差が大きいと目地マスにタイルがはまらなかったり、タイル周囲にコンクリートがまわったりすることがある。
④目地マスの現場加工は容易であり、現場状況に合わせたセットも可能で、トラブル処理はし易い。
⑤目地マスにタイルをはめこんでいくため現場作業が多い。

桟木法
概要

①タイル割りに合わせて外型枠に桟木を取りつけ、桟木にタイルをクギで取りつける。
②目地部には打込時のセメントもれを防ぐため、テープ、モルタル詰め等の処理を行う。

特長

①大型タイルの先付時のみ行われる工法。
②タイルは特殊形状が要求される。
③タイルセット、目地処理等に手数がかかる。
④施工タイルが破損した時の補修が困難。
⑤シート法、目地マス法の様な残材は残らない。
⑥コンクリート打設後のジャンカの有無がタイル面側から分からない。

(2)PC板先付け工法

PC板工場で、PC板製造の際に、型枠ベッドにタイルを敷き並べておいてから、コンクリートを流し込み、タイルの張り上がったPC板を作ってしまう工法である。 接着の確実性、白華防止、仕上がり精度の面で最も信頼性の高い工法であり、建築現場での施工能率も良いので、最近では高層ビルにこの工法が採用されることが多い。 ただし、工事の初期の段階でタイルが必要となるため、設計時点での十分な計画と早期準備が必要である。

タイルシート法
概要

①タイルシートは合成樹脂等のベースシートにタイルが接着されており、目地部は仮目地材を施したものを使用したり製造時砂を充填する方法がある。
②タイルシートをPC板打込型枠ベッド面に両面粘着テープ等で配列固定し、コンクリートを打設する。

特長

①二丁掛以下のタイルに適する。モザイクタイルは全てタイルシート法による。
②タイルシートはメーカーで加工されるが、シート形状等はタイルメーカー等により異なるのでその特長を知っておくことが重要。
③タイルの配列はタイル単体法に比べ能率が良い。
④シート間ジョイント部の仕上がりが悪い時がある。

大型タイルPC絶縁工法
概要

①タイルは厚さ10㎜以上、形状600×600㎜を使用します。また、目地幅は8㎜以上を標準とします。
②ベッド面の不陸による割れやコンクリート打設時の衝撃による割れを防止する為に目地周辺部及びタイル中央部にクッション材(別途)を敷いてからタイルをセットしてください。
③クッション材はサントプレーンゴムを使用して、厚さ5㎜程度・幅100㎜程度としてください。
④タイルの運搬時等に定着金物に衝撃等の力が加わらないように取り扱いには十分注意をしてください。
⑤コンクリート打設時にバイブレータが定着金物にぶつからないように慎重に振動を加えてください。
⑥目地材(別途)は目地幅に合わせたバックアップ材(発泡ポリエチレンフォーム)を目地部に挿入してください。

特長

外壁場面でタイル裏面に取付けたステンレス製金物をコンクリートに埋設してタイルを固定する工法です。高層の建物に適用します。タイルとコンクリートは弾力性のある裏面処理剤で絶縁されているのでタイルのひび割れを防止します。

タイル単体法
概要

①型枠面に金属製、木製、ゴム製等の目地桟を取りつけ、これに合わせタイルを配列したり、また、タイルを配列しながら同時に目地桟を置いていく。(置目地法)
②硬質ゴム製、発泡スチロール製の目地枠材を取りつけ、これにタイルをはめ込む(目地マス法)。

特長

①小口平以上のタイルに用いられる方法。
②タイルの配列・固定能率はシート法より劣る。
③目地の仕上がりは良い。
④タイル寸法に合せた目地マス、目地桟が要求される。

タイルシート・単体法
概要

①GRC板もPC板同様の方法でタイルシート法、タイル単体法にてタイルを配列する。
②キャスティングスプレー法でGRCを打設する。

特長

①GRCの強度は、セメントの圧縮強さと耐アルカリガラス繊維の引張り強さとの相乗効果により高められるので、曲げ・引張りの衝撃強度は大きなものとなる。
②単位重量当たりの強度が大きいためにPCカーテンウォールに比べて厚みを小さくでき、従って軽量化が可能。

その他の施工法

  • 手張り工法(外壁)
  • 手張り工法(内壁)
  • 手張り工法(床)
  • 先付け工法
 
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